メ〜テレさんから引用させていただきました。
梅雨に増える気象病「梅雨だる」。豪雨のあとの急な暑さなど、極端な天候により、今年は例年以上につらい人が多いと専門家は話します。
今年は6月21日に、気象庁は東海地方、梅雨入りしたとみられる、と発表しました。
去年より23日遅く、平年と比べても15日遅いということです。
こうした季節の変わり目は、体調不良を訴える人が増える傾向に思えます。皆さんはいかがでしょうか?
愛知医科大学病院 佐藤純医師
今年の梅雨は例年以上に「患者は口々に『この梅雨はきつい』とおっしゃっています。一番多いのは『だるさ』です。頭痛の症状も、もちろんあるが、やはり梅雨に特徴的なのは『だるさ』や『眠さ』とか。」
そう話すのは、愛知医科大学病院の「天気痛ドクター」である佐藤純医師です。
佐藤医師は30年以上、天気と痛み、自律神経との関係を研究しています。
我々の『株式会社おりがみ』の周りでは、交通事故などでのムチウチや、手術後の傷口、オペ跡なども痛みが強くなったり、変形性の膝関節症、股関節症などの皆さんも不調を訴えたり、神経疾患などの方も急激に日常生活に支障がきたすくらいの症状が出てきたりします。
髄膜(脳・脊髄)や関節包(膝・股関節)などに影響があると関連組織が軒並み変調を受けやすいですね。
「梅雨の季節は湿度が高くなり、気圧が下がっていて、それから日によっては寒暖差があり、その3つが重なり症状を悪化させる。急にジメジメしてきたので、天気痛や気象病を持っている人は、湿度が高いのが苦手な人も多い」(佐藤医師)
梅雨時に感じる不調
女性のほうが不調を感じやすい
養命酒製造が「梅雨時の不調」に関するアンケートを行ったところ、女性のほうが男性よりも不調を感じる人が多く、症状で最も多かったのは「疲労感や倦怠感」でした。
名古屋の街でも聞いてみると――
「けっこう気圧が低いと、頭痛になりやすくて」(40代)
Q.どういうタイミングで頭痛がするか
「天気予報で、翌日に雨が降るとわかったタイミングで頭痛がする」(40代)
Q.梅雨になったが、体調の変化は
「くもりとか、雨降る前は頭が痛くなるなっていうのが多い」(20代)
Q.なにか対策はしているか
「きのうホットアイマスクで、目を温めてちょっと良くなるみたいな」(20代)
オススメは1人でできるマッサージ
「梅雨だる」を防ぐには?
「このところの梅雨は激しい雨が降り、線状降水帯ができたり、急に暑くなったりする。もちろん湿度は高いわけです。そうすると、気圧も上がったり下がったりしますので、例年よりも、きつい症状が出ていると言える」(佐藤医師)
こうした梅雨時の不調、「梅雨だる」を防ぐためにはどうすればいいのか。
佐藤医師が勧めているのは、1人でできるマッサージです。
「くるくる耳マッサージという方法なんですが、梅雨の季節なら毎日のように、気がついたときにやっていただければ」(佐藤医師)
くるくる耳マッサージ
「くるくる耳マッサージ」が効果的
耳の奥にある「内耳」という部分に、気圧のセンサーがあると考えられていて、マッサージをすることで血行などをよくすると、気圧の変化を感じにくくなるのだそう。
マッサージは、まず耳を上下に5秒ずつ引っぱったら、横にも5秒。
そして5回くるくると回し、耳のまわりも動かすのがコツです。
さらに耳を上下から5秒はさみ、最後に手のひらで耳を覆い、くるくると5回まわしたら終了。
特に梅雨時は頭痛に悩まされている、という人に効果的です。
梅雨だる予防には水分補給や湿度管理が重要
予防には、水分補給や湿度管理も重要
また「梅雨だる」の予防には、水分補給や湿度の管理が重要だと佐藤医師は話します。
「『梅雨だる』の一番の原因は、湿度が高いことによって、汗が出にくくなったり、体から水分が蒸発しづらくなってくるので、できるだけ汗をかけるようにしておくのが重要なんですね。やはり自律神経が乱れやすいので、朝ご飯をちゃんと食べて、夜は寝苦しくないように除湿しながら寝るとか、睡眠時間を確保していただくということが予防になると思う」(佐藤医師)
湿度の管理はやはりエアコン除湿なんでしょうね。
エアコンも今年は設置価格も上がっているとのことで、物価上昇、エネルギー費用上昇と、生活に苦しいことだらけですが、命には変えられないですよね。
普通に生活をしていても、1日の排出量とほぼ同じ、約2.5リットルの水分を飲食物から補給する必要があります。 平均的な食事で約1.0リットル、食べ物を分解してエネルギーを得る際にさらに0.3リットルの水分を摂取できるので、残りの約 1.2リットルを飲料水から摂取することになります。
さらに細かく話しますと、一般的な人の1日の水分出納は約2.5Lです(尿:約1,500ml、不感蒸泄※:約900ml、便:約100ml)。夏場は汗をかく分、意識して水分の摂取を心がける必要があります。
- ※呼気や皮膚から失われる水分
水分補給として一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質バランスを崩して体調不良を引き起こしてしまいます。飲む量は、かいた汗の量を目安にし、汗で失われる塩分(ナトリウム)もきちんと補給しましょう。
水だけじゃダメ?
汗をかいたら塩分(ナトリウム)の補給も必要
汗にはナトリウムが含まれており、この濃度は体液の1/2~1/3程度です。このため大量に汗をかくと、体液から水やナトリウムが同時に失われますが、体液のナトリウム濃度は上昇します。ナトリウム濃度の上昇は口渇感を引き起こし、飲水行動が起こります。この際、水だけを飲むと、失った体液量の回復以前にナトリウム濃度が薄まってしまい、水を飲む気持ちがなくなってしまいます。これが自発的脱水と呼ばれるものです。
塩分(ナトリウム)と糖分を含んだ
水分補給が効率的
熱中症予防の水分補給として、日本スポーツ協会では、0.1~0.2%の食塩[食塩相当量が0.1~0.2g(100ml中)]と糖質を含んだものを推奨しています。エネルギーの補給を考慮すれば、4~8%程度の糖質濃度がよいでしょう。冷えたイオン飲料の利用が手軽ですが、自分で調製するには1リットルの水、ティースプーン半分の食塩(1~2g)と角砂糖を好みに応じて数個溶かしてつくることもできます。
また、糖を含んだ飲料が推奨される理由としては、腸管での水分吸収を促進することが挙げられます。主要な糖であるブドウ糖は、腸管内で塩分(ナトリウム)が同時にあると速やかに吸収されます。そしてそれらに引っ張られ水分も吸収されるというのがそのメカニズムです。
だからスポーツ飲料水はアマジョッパイ物が多いのですね!